2024年に放送が始まったNHK大河ドラマ『光る君へ』。その高い期待にもかかわらず、一部の視聴者からは「つまらない」「面白くない」という声が上がっています。歴史ファンからの厳しい意見や、ドラマファンの期待に応えられなかった要因とは何なのでしょうか。本記事では、『光る君へ』がうまらないと批判を受けている理由を深掘りします。
『光る君へ』がつまらない理由をまとめてみた
吉高由里子が主演を務めるこのドラマは、ラブストーリーの名手・大石静氏による脚本で、紫式部の波乱の生涯を描いています。このドラマは、期待されたものの視聴率は低迷し、話題にならないまま終了しそうです。では、いったいどのようなところがつまらないのかまとめてみました。
平安時代の背景理解不足が視聴者の混乱を招く
脚本家の大石静とプロデューサーの内田ゆきが手掛けたこのドラマは、平安時代を舞台にしているため、戦国時代のような分かりやすい展開がなく、官位制や婚姻習慣などの予備知識がないと理解しにくいと指摘されています。視聴者には藤原道長や紫式部の動機が伝わりにくく、時代背景の説明が不足していることが致命的だったという意見も。
単調なストーリー展開が視聴者を退屈させる
「光る君へ」がつまらないと言われる理由の一つは、ストーリー展開の単調さです。主人公である紫式部は「源氏物語」を著した歌人であり、ドラマは戦国時代の合戦シーンや歴史のターニングポイントが描かれておらず、主に登場人物の心情描写や人間模様に焦点を当てています。このため、視聴者は展開が単調に感じることが多いようです。また、紫式部の生涯も平安宮中の人間関係に終始しており、劇的なセリフやシーンが少ないことも「つまらない」と感じられる要因になっています。
現代的表現の是非を問う視聴者の声
視聴者の意見が分かれる点として、言葉使いが挙げられます。現代的な言葉を使うことで、登場人物の心理が視聴者に伝わりやすくなる狙いがあると想像されます。その一方で、脚本家の大石静さんを賞賛する声も確かです。「光る君へ」は、まるで少女マンガを読んでいるかのような面白さがあり、言葉使いが平易で親しみやすいという声もあります。しかし、平安時代らしくない言葉使いが「つまらない」と感じる視聴者もいます。京言葉を期待していた視聴者にとって、時代劇らしくない言葉使いは幻滅の原因となることも。
『光る君へ』の脚本に賛否両論
「光る君へ」の脚本については賛否両論があります。「どうする家康」と比較して、脚本が良いため安心して見られるという意見もみられました。「どうする家康」では、史実と異なる創作部分が否定的に受け取られましたが、「光る君へ」は史実に基づいた創作が評価されています。視聴者は、史実へのリスペクトが重要だと考えているようです。一方で、芸人をキャスティングすることが脚本と合っていないと感じる視聴者もいます。秋山竜次さんや金田哲さんのキャスティングに対して否定的な意見がある一方で、「平安顔」や「イメージと合っている」と評価する声もあります。枠にとらわれないキャスティングが話題を呼んでいるのかもしれません。
最後に
大河ドラマ「光る君へ」の視聴者のリアルな反応には、賞賛の声もあれば、「つまらない」といった辛辣な意見も見受けられます。大河ドラマが毎年注目され、多様な視聴者からの意見が寄せられるのも、このジャンルならではです。「光る君へ」についても、今後どのような評価がなされるのか、期待と興味が高まっています。これからの展開に注目しながら楽しんでいきましょう。
