2024年2月、かわぐちかいじ原作の人気漫画『沈黙の艦隊』が実写化され、Amazonプライムビデオで配信されました。大沢たかお、玉木宏、江口洋介といった豪華キャストで話題を呼んだ本作ですが、一部のファンからは沈黙の艦隊の実写が「ひどい」という厳しい評価も。本記事では、ファンをガッカリさせた理由を調べてみました。
『沈黙の艦隊』実写がひどい?原作ファンを落胆させた理由
人気漫画『沈黙の艦隊』が待望の実写化。しかし、一部の原作ファンからは期待外れだったとの声も聞こえてきます。原作ファンが落胆した5つの理由は以下の通りです。
1. 物語の中途半端な終わり方
原作漫画は全32巻に及ぶ大作ですが、実写版シーズン1は原作の約11巻分までしか描かれていません。物語が盛り上がりを見せ始めたところで終了してしまうため、多くの視聴者が消化不良を感じました。
「ようやく物語が動き出したと思ったら終わってしまった」「核心部分が描かれていない」という不満の声が多く聞かれます。しかし、2024年2月20日にシーズン2の制作が決定したので今後の展開に期待する声もあるようです。
2. 原作からの大胆な改変
最も批判を集めたのが、原作からの設定変更です。特に、原作では男性キャラクターだった速水副長が女性に変更された点は、多くのファンに違和感を与えました。「現代に合わせた改変とはいえ、必要だったのか」「原作のイメージと大きく異なる」といった声が上がっています。
また、時代背景やストーリー展開も一部大きく変更されており、原作ファンからすると受け入れがたい部分があったようです。
3. CGのクオリティ問題
海戦シーンなど、潜水艦の動きを表現するCGについても批判が集中しました。「予算の割に見劣りする」「没入感が削がれる」という意見が多く、特に原潜「シーバット」の動きや、海中でのアクションシーンに物足りなさを感じる視聴者が多かったようです。
大作の実写化に期待していただけに、視覚効果の完成度の低さはファンにとって大きな失望要因となりました。
4. 緊迫感・緊張感の欠如
原作の魅力のひとつに、閉鎖空間である潜水艦内の緊張感や、国際情勢を巻き込んだ壮大な作戦の緊迫感があります。しかし実写版では、この緊張感が十分に表現されていないという指摘がありました。
「演出が淡々としている」「戦闘シーンにハラハラドキドキ感がない」といった感想が寄せられ、原作の持つスリリングな展開が活かしきれていないと感じるファンが多かったようです。
5. キャラクター描写の薄さ
原作では、海江田艦長をはじめとする乗組員たちの内面や葛藤が丁寧に描かれていました。しかし実写版では、キャラクターの掘り下げが不十分で、人物の魅力が伝わりにくいという声も。「大沢たかおの演技は素晴らしいが、キャラクターの背景が描かれていない」「登場人物の関係性がわかりにくい」といった意見が見られました。
評価が分かれる実写化
一方で、「沈黙の艦隊」実写版を評価する声もあります。「原作とは別物として楽しめた」「これを機に原作を読み直した」といった肯定的な反応があるのも事実です。壮大なスケールの物語を映像化する試みとして、一定の評価を得ています。
特に、大沢たかお演じる海江田艦長の存在感や、玉木宏らキャスト陣の演技力は高く評価されており、「キャスティングは良かった」という声は多くあがっているようです。
まとめ
批判的な意見が多い中でも、すでに制作が決定しているシーズン2への期待は高まっています。シーズン1の反省を活かし、原作の魅力をより引き出した作品になることを期待する声が多いようです。
今後の展開次第では、実写版「沈黙の艦隊」の評価が大きく変わる可能性もあります。原作ファンも新規視聴者も、シーズン2でどのような物語が描かれるのか、注目が集まっています。